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習得するプログラミング言語を選択する際、将来性は非常に重要な要素です。将来性のある言語を習得すれば、市場価値を高め、キャリアの選択肢を大きく広げられると考えられます。
しかしプログラミング言語は数多く存在するため、どの言語を優先的に学べばよいかが分からないと感じている方もいるでしょう。
そこで本記事では、将来性が期待できるプログラミング言語13選と、需要を見据えた言語の選び方について詳しく解説します。これからどの言語を学ぶかを決める方は、ぜひ参考にしてください。
将来性の高いプログラミング言語とは?
将来性のあるプログラミング言語を習得するためには、どのような観点からその言語の将来性が高いといえるのかを、明確に理解することが重要です。具体的には、以下の3つの視点からプログラミング言語を評価します。
- 最新技術に対応しているか
- 今後の需要が見込めるか
- 求人数や年収は十分か
最新技術に対応しているか
プログラミング言語の将来性を考える上で、最新技術に対応しているかどうかは非常に大切です。例えば、COBOLのような歴史のある言語は、既存システムの保守には今でも使われていますが、新しいシステムの開発では、より新しい言語が選ばれることが多くなっています。
AI分野で注目されている「Python」や、JavaScriptと互換性のある「TypeScript」などは、最新技術を扱うのに適しているため、将来性が高いといえるでしょう。これらのプログラミング言語は、変化の速いIT業界で生まれる新しいニーズに対応し続けると考えられます。
今後の需要が見込めるか
プログラミング言語の将来性を判断する際には、その言語の需要が今後伸びていくか、そして現在のトレンドに合っているかが重要です。前述したPythonに加え、高い機能を持つGoやKotlinなどは、今後も需要が伸びると予想されています。最新の言語は使いこなせる人が少ないため、早めに習得すれば収入アップも期待できるでしょう。
またプログラミング言語の人気度も見ておきたいポイントです。多くの人に使われている言語であれば、習得することでさまざまな場所で活躍できるでしょう。
求人数や年収は十分か
プログラミング言語の将来性を知るためには、求人数の多さや年収の高さも重要な指標です。
エンジニアが不足している言語は、需要に対して供給が追いついていないため、年収が高くなる傾向があります。そのため、年収ランキングを参考にプログラミング言語を選ぶのは有効な方法です。
職種や企業によっては、複数のプログラミング言語を習得することで、さらに年収が上がる場合もあります。希望する職種や企業についてよく調べ、年収とプログラミング言語の関係を確認しましょう。
将来性の高いプログラミング言語13選
プログラマーとしての価値を高め、将来にわたって活躍するためには、これから紹介する13のプログラミング言語の習得を検討してみるのがおすすめです。
- Python
- Java
- JavaScript
- C#
- Go
- Swift
- PHP
- Kotlin
- Ruby
- Scale
- TypeScript
- SQL
- Rust
Python
Pythonは、AI開発やデータ分析、IoTなど、さまざまな場面で使われているプログラミング言語です。シンプルで分かりやすい文法が特徴で、短いコードで効率良くプログラムを書けるため、プログラミング初心者にも学びやすい言語です。
可読性が高く、チームでの開発にも向いていることから、多くの企業でPythonが採用されています。
AI人材の不足が懸念される中、PythonはAI開発に不可欠な言語として、今後ますますその価値を高めていくでしょう。
Java
Javaは、汎用性が高く安定性に優れたプログラミング言語です。企業の基幹システムやWebサービス、アプリケーション開発など幅広い分野で利用されています。
Javaは求人においても必須要件に加わっているケースが多く、その需要の高さがうかがえます。
多くの企業で標準的な言語としてJavaが採用されているため、Javaを習得することで就職やキャリアアップに有利になるでしょう。
JavaScript
JavaScriptは、Web開発に欠かせないプログラミング言語です。ほとんど全てのWebサイトでJavaScriptが使われており、Webページの動きや表現を豊かにするフロントエンド開発には必須の言語です。
JavaScriptの実行環境であるNode.jsの登場によって、サーバー側の処理を行うバックエンド開発でもJavaScriptが広く活用されるようになりました。ReactやVue.jsといったフレームワークもJavaScriptを基盤としており、Webアプリケーション開発には欠かせません。
求人数も多く、フリーランスとして活躍することも可能なため、JavaScriptは将来性の高い言語の一つといえるでしょう。
C#
C#は、Windows向けのアプリケーションやゲーム開発、VR分野などで幅広く活用されているプログラミング言語です。Microsoftが開発したC#は、C言語やC++をベースにしており、拡張性と再利用性が高いという特徴があります。
特に、ゲームエンジンのUnityと組み合わせて使えることから、ゲーム開発の分野で高い需要があります。
Microsoft製品との連携開発にも適しており、今後も安定した案件数が見込めるため、C#は将来性のある言語の一つです。
Go
Goは、Googleが2009年に開発したオープンソースのプログラミング言語です。主にWebサーバーの構築や、さまざまなプラットフォームに対応したアプリケーション開発に利用されています。
軽量で高速、かつシンプルな設計がGoの特徴で、AndroidとiOSの両方に対応している汎用性の高い言語です。特にサーバーサイドの開発では、効率的なパフォーマンスが求められるため、Goの需要は今後さらに増加すると予想されます。
Swift
Swiftは、Apple社が開発した、iOSやMac向けのアプリケーション開発に特化したプログラミング言語です。特にiOSの普及率が高い日本では、Swiftの需要は非常に高いといえます。
またSwiftはコードがシンプルで分かりやすく、プログラミング初心者でも習得しやすいのも特徴です。
Webアプリケーションの開発にもSwiftを利用できるため、幅広い分野での活躍が期待できます。将来的には、Apple製品に関連する開発需要の増加に伴い、Swiftの習得を必要条件とする求人数はさらに増加すると考えられます。
PHP
PHPは、Webアプリケーションのサーバーサイド(Webサイト・アプリケーションの裏側で稼働するシステム)の開発で広く使われているプログラミング言語です。特に、WordPressなどのコンテンツ管理システム(CMS)を基盤にしたシステムでPHPが多く利用されており、安定した需要があります。
近年ではRubyやPythonが使われることもありますが、PHPも欠かせない存在です。
PHPは初心者にとって学びやすく、プログラミングスクールでも学習対象となることが多いです。
Kotlin
Kotlinは、主にAndroidアプリケーション開発に使われるプログラミング言語で、Googleが公式に採用しています。
Javaとの互換性があり、Javaのコードよりも少ない行数で効率よくプログラミングできるため、開発の生産性を高められるのがKotlinの特徴です。
またKotlinはJavaよりも安全性が高く、エラーを減らせるため、信頼性も向上しているとされています。そのため、Kotlinを用いたAndroidアプリケーションの開発需要は、今後も増加すると考えられます。
Ruby
Rubyは日本人が開発したプログラミング言語であるため、他の言語に比べて学びやすい点が特徴です。日本語の学習資料が豊富で、初心者でも始めやすい環境が整っています。
Rubyは世界中で広く活用されているため、Rubyを習得すれば、さまざまな開発現場で活躍できる可能性があります。将来性を考えると、初心者にとって魅力的な選択肢といえるでしょう。
Scala
Scalaは、オブジェクト指向プログラミング(※1)と関数型プログラミング(※2)を統合した言語です。Javaの後継として注目されており、Javaとの互換性が高くJVM上で動作するため、既存のJavaシステムとの連携もスムーズに行えます。
近年、日本でもScalaを採用する企業が増えており、Scalaの需要は拡大すると期待されています。
ただしオブジェクト指向と関数型の両方を学ぶ必要があるため、習得の難易度は高めです。Scalaを習得できればエンジニアとしての市場価値を高められるため、将来性のある選択肢といえるでしょう。
※1:カプセル化・抽象化・継承などの基本概念に基づき、それぞれの処理を、独自の状態を持つ部品(オブジェクト)として捉え、それらを組み合わせてシステムを開発する考え方
※2:入力値ごとに決まった出力を返すプログラムの塊(関数)を組み合わせてシステムを開発する考え方
TypeScript
TypeScriptは、JavaScriptを拡張して作られた言語で、堅牢なコードによって保守性を高めているのが特徴です。特に大規模なプロジェクトでTypeScriptの有用性が際立ち、コードの安全性と可読性を向上させています。
Microsoftが開発したTypeScriptはGoogleに採用されたことで注目を集め、企業での導入が進んでいるのもポイントです。
TypeScriptの習得を必要条件とする求人数は急増しており、特に大規模案件での需要増加が顕著に見られます。
SQL
SQLは、データベースを操作するための言語で、データベースエンジニアにとっては必須のスキルです。システム開発やアプリケーション構築の際には、多くの場合、他のプログラミング言語と組み合わせてSQLが使用されます。
AIやデータ分析技術の普及に伴い、ビッグデータを管理するデータベースの需要が増加しており、SQLの需要も高まっています。
そのため、これからSQLを習得できれば大きな強みとなり、将来性が期待できる分野といえるでしょう。
Rust
Rustは、C++に代わるシステム開発用のプログラミング言語として注目されています。
Rustは安全性・速度・並行性に優れており、バグの発生を防ぎつつ、高速で効率的なプログラム処理が可能です。そのため、大規模なシステムやアプリケーションの開発に適しています。
AWSやAzureなどのクラウドサービスでもRustが利用されているため、今後さらにRustの需要は増加すると予想されます。習得は難しいですが、その将来性は高いといえるでしょう。
将来性のあるプログラミング言語を選ぶ際のポイント
前述したように、将来性が見込まれる言語は複数あります。その中からどのように習得する言語を選べばよいのでしょうか。
- ここからは、将来性のあるプログラミング言語を選ぶ際のポイントを紹介します。
作りたいものに合わせて選ぶ
将来性のあるプログラミング言語を選ぶといっても、まずは自分の目的や興味に合った言語を選ぶことが大切です。学習を続けるにはモチベーションが不可欠であり、興味のない言語では途中で挫折してしまう可能性があります。
Webアプリケーションを作りたいならJavaScript、AI開発に携わりたいならPython、ゲーム開発に興味があるならC#というように、作りたいものや興味のある分野に合わせてプログラミング言語を選びましょう。
もし、はっきりとした目的がない場合は、汎用性の高いJavaScriptやPythonから始めるのがおすすめです。
需要の高さで選ぶ
習得するプログラミング言語を選ぶ際には、需要の高さが重要な指標になります。求人数やフリーランス案件数は、市場の大きさとニーズを直接的に示しているためです。
需要の高い言語は、企業が積極的にその言語を使用している証拠であり、将来的な成長が見込める分野で利用される可能性が高いです。
例えば、JavaやPHPは安定した需要があります。AI開発やWeb3.0の分野で活用されるPythonやC言語系は、市場の拡大に伴って需要が伸びています。
汎用性の高さで選ぶ
将来性の高いプログラミング言語を選ぶ上で、汎用性の高さは重要な要素です。作りたいものや携わりたいプロジェクトが明確でない場合は、さまざまな分野で活用できる言語を選ぶと、将来の選択肢が広がります。
例えば、PHPはWeb開発に特化していますが、PythonはWebサイト制作やゲーム開発、AI開発など、幅広い分野で活用できます。JavaもWebサイト構築やアプリケーション開発など、さまざまな開発が可能です。
汎用性の高い言語を習得することで、将来的なキャリアの可能性が広がり、技術の変化にも柔軟に対応できるようになるでしょう。
学習のしやすさで選ぶ
将来性の高いプログラミング言語を選ぶ際は、学習の難易度も考慮しましょう。初心者にとって難易度の高い言語は、習得に時間がかかり、挫折する可能性を高めてしまいます。
コードのままで人間が理解可能なスクリプト言語は、機械が理解できる言語であるコンパイラ言語に比べて実行結果がすぐに分かるため、比較的難易度が低い傾向があります。難易度の低い言語は学習時間を短縮できるため、継続的な学習によって習得できる可能性を高められるのもメリットです。
挫折せずに継続的に学習し続けられる難易度の言語を選びましょう。
将来性のあるプログラミング言語を選ぶには需要の高さに注目しよう
これからプログラミングを習得するなら、将来性のあるプログラミング言語を選ぶのがおすすめです。特にPythonは、AI開発に欠かせない言語であり、今後も需要が伸びると予想されています。
目指すキャリアによって、目的に合ったプログラミング言語を選ぶことも大切です。目的や興味に合った言語を選ぶことで、学習効率を高められます。
今後の需要に注目しながら、自分のキャリアパスに必要なプログラミング言語を選びましょう。
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