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プログラマーを目指すなら大学と専門学校どちら?選び方のポイントやおすすめの学校を紹介

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  • 情報システム学科
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    近年、IT業界で活躍するプログラマーを志望する方が増えています。

    プログラマーを目指すための進学先としては、大学と専門学校が挙げられます。しかし、それぞれ学べる内容や卒業後のキャリアパスは異なるため、将来を見据え自分に合った進路を選ぶことが大切です。

    本記事では大学と専門学校の違いを比較しながら、プログラマーを目指す方におすすめの進路選択、そしてプログラミングを学べる学校を紹介します。

    プログラマーを目指すなら大学と専門学校のどちらがおすすめ?

    プログラマーになるには大学と専門学校のどちらがよいか、特徴と違いを比較しながら解説します。

    プログラマーを目指すに当たり、大学と専門学校のどちらに進学すべきか悩む方もいるでしょう。結論を述べると、どちらの進路を選んでもプログラマーになることは可能です。ただし、将来のキャリア形成に影響を与える可能性があります

    専門学校は、実践的なスキルを短期間で集中的に習得できるのが強みです。そのため、「即戦力として早く現場で活躍したい」という方には適した選択肢といえるでしょう。

    一方、大学では、プログラミングの基礎理論や関連分野の知識を幅広く学べます。長期的な視点でのキャリアアップや、より高度な技術職への道が開ける可能性があります。

    フリーランスとして独立を目指す場合、学歴は必ずしも重視されません。しかし、早期に実践的なスキルを身につけたいのであれば、専門学校が有利な場合もあります。

    大学と専門学校、どちらを選ぶべきかは、あなたの「将来像」によって異なります。「どのようなプログラマーになりたいか」「将来どのような働き方をしたいか」を明確にした上で進路を選択しましょう。

    大学に進学してプログラマーを目指すメリット

    大学でプログラマーを目指すことで得られるメリットや、キャリアに与える影響について詳しく紹介します。

    大学に進学してプログラマーを目指すメリットは以下の通りです。

    • プログラミングの理論を体系的に学べる
    • 教養が学べる
    • 人脈を広げられる
    • 大学卒業の学歴が得られる

    プログラミングの理論を体系的に学べる

    大学でプログラミングを学ぶ大きなメリットは、理論的な知識を体系的に習得できることです。

    大学のカリキュラムでは、プログラミングの基礎となるアルゴリズムやデータ構造はもちろん、コンピュータの仕組み、ネットワークの基礎、さらには情報セキュリティの概念まで、幅広く学べます。

    IT業界は日進月歩で進化していますが、基礎理論をしっかりとインプットできていれば、新しい技術が登場してもスムーズに対応できるでしょう。

    教養が学べる

    大学でプログラミングを学ぶメリットとして、専門知識に加えて幅広い教養を習得できることも挙げられます。

    専門学校が実践的な技術の習得に特化しているのに対し、大学では、人文科学や社会科学、自然科学といったさまざまな分野の学問に触れる機会があります。論理的思考力・コミュニケーション能力・問題解決能力といった、プログラマーとしての仕事以外にも役立つ汎用的なスキルを養うことが可能です。

    さらに多様な価値観に触れることで視野が広がり、チームでの開発やクライアントとの折衝など、さまざまな場面で円滑なコミュニケーションができるようになります。幅広い教養は、将来のキャリアアップや、より広い分野での活躍にもつながるでしょう。

    人脈を広げられる

    大学でプログラミングを学ぶことは、専門知識の習得に加えて多様な人脈を築けるという魅力もあります。

    大学には、さまざまな地域や学部から学生が集まっており、学生によって進路や将来の目標は多岐にわたります。そのため、多様な価値観や考え方に触れる機会が多く、視野を広げることが可能です。専門学校は同じ目標を持つ仲間と切磋琢磨できる環境ですが、人間関係が限定されやすい側面もあります。

    大学で築いた幅広い人脈は、将来、キャリアの選択肢を広げ、新たなビジネスチャンスを生み出す可能性を秘めています。プログラマーとしての成長を支える貴重な財産となるでしょう。

    大卒の学歴が得られる

    プログラマーとして働く上で、大卒の学歴が収入やキャリアに影響を与える場合があります。

    一般的に大卒の新卒者は専門学校卒と比較して、初任給が高い傾向にあります。これは、企業が将来のマネージャー候補やリーダー候補として大卒者に期待を寄せているためです。

    また大卒者は総合職として採用されるケースが多く、プログラマーからシステムエンジニア、プロジェクトマネージャーといった、より上流の職種へのキャリアアップが比較的スムーズに進むといわれています。その結果、生涯年収にも差が出る可能性があります。

    ただしプログラマーの採用においては、学歴だけではなく個人のスキルや実績、ポテンシャルも重視される点には注意が必要です。大卒の学歴は有利に働く要素の一つですが、必ずしも絶対的なものではないことを理解しておきましょう。

    専門学校に進学してプログラマーを目指すメリット

    専門学校でプログラマーを目指す場合の魅力や、実践的なスキル習得のポイントをわかりやすくまとめます。

    専門学校に進学してプログラマーを目指すメリットは以下の通りです。

    • 短期間で集中的に学べる
    • 仕事に役立つ資格を取得できる
    • 就職支援が充実している

    短期間で集中的に学べる

    専門学校の大きな魅力は、短期間で実践的なスキルを集中的に習得できることです。多くの専門学校では、プログラミング言語の習得やシステム開発の実践演習など、企業が即戦力として求めるスキルを効率的に学べるカリキュラムが組まれています。

    さらに、講師陣には現役のエンジニアや、豊富な実務経験を持つプログラマーが名を連ねていることが多く、現場で本当に必要とされる知識や技術を直接指導してもらえます。

    大学でもプログラミングを学ぶことはできますが、専門学校と比べると、より学問的な側面に重点が置かれており、基礎理論の習得に時間を割かれがちです。そのため、大学卒業までには通常4年間を要し、就職までの期間は専門学校よりも長くなります。

    「できるだけ早くプログラマーとして働き始めたい」という方にとっては、専門学校は非常に魅力的な選択肢となるでしょう。

    仕事に役立つ資格を取得できる

    専門学校の多くは、就職に有利な資格取得をサポートする体制が充実しています。例えば、基本情報技術者試験やITパスポート試験などの資格取得を目標に据えたカリキュラムが組まれており、効率よく学習を進められます。

    資格を取得することで、プログラマーとしての基礎知識やスキルを客観的に証明できるだけではなく、学習意欲や向上心の高さを企業にアピールすることも可能です。

    大学でも資格取得は可能ですが、専門学校のように資格取得に特化したカリキュラムが組まれていることは少ないため、独学が中心となります。

    計画的に資格を取得して就職活動を有利に進めたいと考えるなら、専門学校はおすすめの選択肢の一つです。

    就職支援が充実している

    専門学校は、プログラマーを目指す学生に対する就職サポートが手厚いのが特徴です。多くの専門学校では、個別のキャリア相談、求人情報の提供、履歴書添削、模擬面接など、きめ細やかなサポートを受けられます。

    さらに企業との強いパイプを持つ専門学校も多く、独自の求人を紹介してもらえたり、学校推薦で選考に進めたりする場合もあります。就職保証制度を設けている学校もあり、卒業後の進路に対する安心感も大きいでしょう。

    一方、大学でも就職支援は行われていますが、特定の職種に特化したサポートというよりは、一般的な就職活動のサポートが中心となる傾向があります。

    プログラマーとしての就職を確実なものにしたい、手厚いサポートを受けながら就職活動を進めたいという方にとって、専門学校は心強い味方となるでしょう。

    プログラミングを学べる大学の学部は?

    大学でプログラミングを学びたい人に向けて、主な学部や学科の特徴と選び方を解説します。

    大学でプログラミングを学ぶ場合、主に「情報学部」または「理工学部」の関連学科を選択することになります。ただし同じ学部・学科名でも、大学によってカリキュラムの内容は異なります。プログラミングに力を入れているかどうかを、事前にしっかり確認しましょう。

    情報学部

    情報学部では、IT技術を多角的に学べます。情報学部には、情報システム学科、情報社会学科、メディア情報学科など、さまざまな学科が存在します。

    例えば、情報システム学科では、システム構築を中心に据え、最新技術や過去のシステム開発の歴史を学ぶことが可能です。情報社会学科では、既存のシステムが抱える問題を分析し、その改善策を立案する能力を養います。メディア情報学科では、情報分析を基盤に新しいコンテンツやシステムを創造する力を身に付けられるでしょう。

    情報学部では、プログラミング技術だけではなくIT技術を社会でどのように活用し、問題解決にどうつなげるかという視点も養えます。そのため、より幅広い視野と総合的なスキルを身に付けたい方におすすめです。

    理工学部

    プログラマーを目指す上で、理工学部、特に情報工学科は有力な進路先の一つです。

    情報工学科では、システム開発やプログラミングの実装技術はもちろん、コンピュータのハードウェアやソフトウェアの仕組み、ネットワーク、さらにはAIやロボットの基礎となる認知工学まで、幅広く学べます

    もし、ハードウェアにより特化した学習を希望するのであれば、電子工学科も良いでしょう。電子工学科では、電子回路や計測技術といったハードウェアの基礎に加え、情報工学と共通するデジタル回路や通信工学についても学べます。

    プログラマーを目指せる大学4選

    プログラマーを目指す方におすすめの大学を厳選して紹介し、それぞれの特徴を解説します。

    プログラマーを目指せる大学4選を紹介します。

    • 明治大学 情報コミュニケーション学部
    • 法政大学 情報科学部
    • 関西大学 総合情報学部
    • 大阪電気通信大学 総合情報学部

    明治大学 情報コミュニケーション学部

    明治大学 情報コミュニケーション学部では、現代の情報化社会で活躍するための分野横断的な学びを提供しています。

    特徴的なのは、ゼミ形式での少人数教育です。学生は教員や他の学生と共に、現代社会における情報の活用方法について議論を深め、実践的な問題解決能力を養います。

    話し合いながら問題解決に取り組む訓練は、プログラマーとしてのキャリアを築く上でも大いに役立ちます。システム開発やIT技術に対する深い理解に加え、幅広い視野と柔軟な思考力を身に付けられるでしょう。

    法政大学 情報科学部

    法政大学 情報科学部は、CG制作や音声認識、機械学習といった幅広いIT技術を学ぶ機会を提供しています。

    また将来ゲーム系プログラマーを目指す学生にとって魅力的な「コンピュータ科学科」が設置されています。コンピュータ科学科では、ゲーム機やスマートフォンアプリの開発に必要なプログラミング技術を学ぶことが可能です。ディジタルメディア学科では、ゲームに不可欠な映像・音楽・アニメーションなどの制作技術に触れられます。

    関西大学総合情報学部

    関西大学の総合情報学部では、IT技術を活用して社会問題を解決する人材を育成しています。情報分野に関するさまざまな問題の総合的な探求によって、ビジネス現場で実践的なスキルを生かすことが可能です。

    プログラミングやコンピュータシミュレーション、モバイル技術など現代社会に求められる多様な技術を学び、実践力を養います。この学部では、IT技術を用いて人と協調し、社会をより良くするための基礎能力を身につけられるのも特徴です。

    大阪電気通信大学 総合情報学部

    大阪電気通信大学の総合情報学部では、ゲーム開発を中心に多彩な分野の知識を学べるのが特徴です。

    デジタルゲーム学科では、ゲーム制作を軸にカルチャーやアートなどの表現力を養います。ゲーム&メディア学科では映像やアニメーション、イベントなどを駆使してゲームの可能性を広げる技術を学ぶことが可能です。

    また情報学科では、スマートフォンやバーチャルリアリティなどを探求し、次世代のエンターテインメント分野を切り拓くためのスキルを磨けます。

    プログラマーを目指せる専門学校4選

    プログラマーを目指す方におすすめの専門学校を厳選して紹介し、それぞれの特徴を解説します。

    プログラマーを目指せる専門学校4選を紹介します。

    • 仙台工科専門学校
    • 日本電子専門学校
    • 専門学校HAL
    • ECCコンピュータ専門学校

    仙台工科専門学校

    仙台工科専門学校には、2025年4月に情報システム学科と高度情報システム学科が新設されました。

    2年制の情報システム学科は、システム開発の中心となるIT技術者の育成を目的としています。3年制の高度情報システム学科は、システム設計や開発が行える総合的なITエンジニアを養成するさらに専門的なコースです。

    生成AIと共存する社会に備え、システム開発のスキルを学びたいと考えている方には特におすすめです。

    この学科では、初心者からAIやITをしっかり学んで、プロになるカリキュラムを用意しています。ITスキルの習得やAIシステムについての知識や開発技術だけでなく、適切なプロンプトを設計するための論理的思考力を養う授業も行うため、AIの開発、活用技術を身につけたAIを制する人材をめざせます

    ▲情報システム学科について詳しく見る

    日本電子専門学校

    日本電子専門学校では、未経験から現場で活躍できる技術者を育成するために段階的なカリキュラムを採用しています。

    1年次にはIT業界で必要な基礎を習得し、2年次からはアプリケーション開発やIoT、Webサービスなどの専門分野を選択できるのが特徴です。

    また資格取得をサポートする環境も整っているため、実践的なスキルを習得することで、即戦力としての活躍が期待できます。

    有名作品の制作に参加するクリエイターや技術者を輩出しているため、実績を重視する方におすすめです。

    専門学校HAL

    専門学校HALの情報処理学科では、2年間でJavaプログラミングやシステム開発、ネットワーク設計などの実用的なスキルを習得できます。

    IT業界出身の講師が在籍しており、マイクロソフトや国内の有名企業で活躍するプロから直接指導を受けられる点も魅力です。

    また個別就職相談や企業説明会などの支援体制が整っており、学習後すぐにIT業界でのキャリアを築きやすい環境が用意されています。

    他には、4年間でより多くの専門スキルを習得できる高度情報処理学科もあり、じっくり体系的に学びたい方にもおすすめです。

    ECCコンピュータ専門学校

    ECCコンピュータ専門学校はゲームとITに特化した専門学校で、プログラマーを目指す学生が効率的に学べる環境を提供しています。

    学科ごとに異なるカリキュラムを用意し、個々のレベルに応じた9段階のクラス編成で学習を進められるのが特徴です。そのため、基礎から応用まで無理なくスキルを習得できます。

    また実際の開発現場で必要なチーム制作の経験を積むことで、実践的な能力を身に付け、即戦力としての活躍が期待できます。

    目標に合わせて大学か専門学校かを選ぼう

    目指すプログラマー像に応じた大学・専門学校の選び方を解説した図

    プログラマーを希望する方が大学か専門学校のどちらに進学するかで迷った場合は、目標に合わせて進学先を選ぶことが大切です。

    プログラミングに関する理論的な知識を体系的に習得したい場合は、大学への進学が適しています。一方、短期間で知識と技術を習得して、早期にプログラマーへの道を歩みたい場合は専門学校への進学がおすすめです。

    また、大学卒か専門学校卒かで収入や選択できるキャリアが異なる点も、考慮して進学先を選ぶ必要があります

    将来的に目指したいキャリアを考えて、目標に合った進学先を選びましょう。

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    この記事の監修者
    仙台工科専門学校

    仙台駅から徒歩7分。情報・建築・インテリア・大工・測量・土木が学べる専門学校です。
    「建築・大工・測量・土木・情報」の7学科を設け、充実した環境の下で行われる現場さながらの実習で即戦力となる技術を習得。きめ細かい試験対策で国家資格取得を目指し、業界の最前線で活躍する人材を育成します。

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